2016/06/05

読書百遍

この本は読むたびに、「重要だ、覚えておきたい!」と思って引く行数が次第に増えていきます。読むたびに、「初めて知った!」と新鮮な感覚さえ覚えます。これは前回読んだ時にしっかりと覚えていなかっただけの場合もあります。また、多彩な症状やその変化を観ていくうちに、新たな発見や気付きと本文の解説とが合致していることに気付くからでもあります。

1回目は線を引かずに通読
2回目は水色で線を引きながら精読
3回目は緑色で線を引きながら精読





ある意味、幸いなのは、ATDDLBFTDLPCなど各種の認知症を同時にずっと連続して見続けることができる状況にあり、「あっ、そうだね!」とピンとくる経験が理解を深めるのです。そして、「ピックぽいよね」というどことなく感じる第一印象を持つ能力を体得することは重要であることに気付きます。

そして気付いた現実。



介護施設においては、「ここ(施設)は医療機関ではない」という言い訳で、進行する認知症が野放しにされている一方、褥創ができる初期の段階から注意深く対応する、発熱が続けば病院受診するということが当たり前のこととして行われています。ある意味、認知症は置き去りにされています。

何故このようになってしまったのか? 答えは深刻で、「認知症を理解していないから」なのです。一般に言われる「第一選択肢=非薬物療法」、「第二選択肢=薬物療法」という対処が適切なのは認知症の初期段階かごく一部のことであり、症状が進行するに従い適切な薬の力を借りて進行を抑えるとか、困った周辺症状を抑えて介護負担を軽減することがどうしても必要となってきます。