2016/06/15

認知症を学ぶコツ(1)

認知症を学ぶにはできるだけたくさんの症例をみることです。「みる」は医師であれば「診る」ですし、医師でなければ「観る」ことです。高齢化が進み、単一の認知症だけでは説明しきれない症例も多々ありますし、患者の数だけ症状があると言っても過言ではありません。

それでも、下図にある種類の認知症はしっかりと学んでおきたいです。これで概ね、介護現場で遭遇する認知症は説明がつきます(鑑別できます)


アルツハイマー型認知症(ATD)が認知症全体の40%程度を占めているからといって、ATDのことを一番先に学ぼうとするとうまくいかないでしょう。前頭側頭型認知症(FTD)とレビー小体型認知症(DLB)のことをしっかりと学ぶことが重要です。
ここから更に理解を深めるよう、前頭側頭葉変性症(FTLD)、ピックコンプレックス、レビー・ピックコンプレックス(LPC)症候群と広く深く掘り下げていきます。これらをきちんと理解することで、ATDも見えてくるようになります。(実はATDだけの本を1冊も持っていないし、ATDに焦点を絞った学習をしたこともないです。)

それからもうひとつ重要なポイント。認知症は、常に薬との関係をベースにみることです。決してあきらめないで、絶望を希望に変える治療を患者家族が求め続けることです。
「歳のせいですから」とか、「症状が進行したのですから」という説明を鵜呑みにせず、薬の副作用を疑ってかかることです。これができない患者家族、施設介護者(看護師も含む)が実に多いです。

少しばかり不思議なのですが、セミナーで講師の話しを聴く。限られた時間ですべてを説明し尽くすことはできないのですが、聴いて理解するというプロセスは優れた書物を読んで理解すること以上にピンと来ることも多々あるものです。

ということで、セミナーのご案内。