2015/12/05

認知症問題を整理すると・・・

認知症を取り巻く問題点は大きく分けると次の3点になるだろうと思います。
  ①認知症を正しく診断して治療できない医師が多い。
  ②抗認知症薬を適切に使うことができない規定がある。
  ③向精神薬を適切に使う選択が間違っているかのようなガイドラインがある。


①の問題点
認知症と言えば、アルツハイマー型認知症くらいにしか思っていない医師がいまだにいる。
そのため、前頭側頭型認知症(ピック病)をアルツハイマー型認知症と誤診して、アリセプトを処方しているが故に、在宅介護では手に負えず、施設入所となる(家庭崩壊)
一方、施設では介護負担を強いられるだけの状況に陥れられている(施設崩壊)

②の問題点
「効いたところで処方量を維持する」ではなく、「規定だから、その通りに増量する」。これで問題ないと勘違いしている。医療費の無駄遣いであり、時には介護費の無駄遣い(要介護度アップ)に繋がっている。

③の問題点
非薬物療法には限界があり、認知症患者を施設でお世話するのも限界に達している。抗認知症薬を使わないことは良しとしても、向精神薬さえも使わないとなると困る症例も多い。
前頭側頭型認知症(ピック病)は認知症の概ね15%前後。この患者がもたらす「迷惑」はあまりにも深刻なのです。


「重箱の隅を突いたようなこと?」 ではありません。上記は日本全国、何処にでもみることのできる大問題なのです。
認知症は、厳密な意味で病理学的根治を望めないのが現実です。けれど、介護で困る周辺症状を抑えること(治すこと)は可能です。



このことを十分理解して治療を求めることが必要なのです。



製薬会社は営利企業として売上げを追求するのは当然のことですが、適切な情報をきちんと伝えなければなりません。

   エーザイ・15年度第2四半期 国内医療用薬4.9%減収 アリセプトで在宅市場強化
アリセプトでは、後発品に適応がないレビー小体型認知症の認知向上・診断方法の普及に加え、「在宅医療市場での新たな貢献に向けた取り組みを引き続き進める」(同社広報部)としている。同社は8月に医薬品アクセス推進部を新設し、急性期医療機関から老健施設、在宅医療までシームレスに医薬品にアクセスできる環境の実現に取り組んでいる。そのひとつがアリセプトへのアクセス向上であり、情報提供先として介護をサポートする医療従事者や介護担当者に広げている。同社ではこの取り組みを継続していく。  
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