2015/07/02

リバスタッチ、凄い!

リバスタッチの話題
 脳卒中の後遺症で意識障害が長引く高齢患者に認知症治療用の貼り薬を使ったところ、複数の症例で意識レベルが改善したと、誠弘会池袋病院(埼玉県川越市)の平川亘副院長(脳神経外科)が認知症治療研究会で発表した。
 脳の治療後には、元の病気が治っても意識障害が残ることがあり、磁気刺激などさまざまな手法が試みられてきた。
 平川医師によると、脳卒中の発症後、名前が言えず、食事もできない意識状態が1カ月続く70~98歳の患者12人に、認知症治療薬「リバスチグミン」を胸などに貼り、経過を観察した。
 その結果、脳卒中のうち、くも膜下出血の2人はいずれも翌日には簡単な会話ができるようになり、1週間後には自分で食事ができるようになった。脳梗塞でも8人中6人が、脳出血では2人のうち1人が介助付きで食事を取ったり名前が言えるようになったりした。
 リバスチグミンは、記憶に関わる脳内の神経伝達物質アセチルコリンを増やすことで認知症の症状悪化を遅らせる。平成23年に国内で認可された。今回は本来の対象疾患である認知症以外に使うため、院内の倫理委員会で承認を得た。
リバスチグミンは1日1回18ミリグラムが規定量だが、4・5~9ミリグラムの少量投与で効果があった。量が多いと肺炎につながる副作用があり得る。平川医師は「脳を覚醒させる効果があるようだ。若年者の植物状態にも効果があるかもしれない。問題があれば、はがせばよい」と話す。
 池袋病院と共同研究をしている埼玉医大総合医療センターの松居徹教授は「薬で脳のどこが活性化するか調べるなど、第三者による科学的な裏付けが待たれる」という。

6月9日の産経ニュースに出ていた記事なのですが、3月1日に開催された認知症治療研究会で実際に平川先生の発表をお聴きして、リバスタッチの効果を示すビデオも拝見したのですが、感動的で涙が出そうになりました。 

 このリバスタッチは一般名がリバスチグミンといい、イクセロンタッチも同じ貼り薬です。アリセプトと同じように興奮作用がありますが、リバスタッチはアリセプトほどではないようです。ただ、やはりリバスタッチもアリセプト同様、規定通りの使用(増量)ではなく、効果があったらそこで維持する維持療法がベストなのです。

意識障害系の認知症であるレビー小体型認知症やCBDS(大脳皮質基底核変性症症候群)にも効果が期待できそう。 ・・・と言うことは、ボーっとしてご飯がなかなか食べられない認知症高齢者、全介助で食事のお世話をするので時間がかかる認知症高齢者に有用な薬となることが期待されます。

誤嚥に最大限の注意を払いつつ、20~30分と時間をかけて食事介助する。しかし、いつしか結局のところ誤嚥性肺炎となる、胃瘻となるなどして介護施設では面倒を看きれず退所となる。こういう虚しい結末の介護を回避できるかもしれません。
他にもフェルガード、カプサイシンプラスという選択肢もあります。こういうことを介護現場が積極的に提案する、「提案型介護」ができないものだろうか。
私流に言えば、コメディカルもこういうことを学ぶのが現実的な認知症の学び方なのです。