2015/06/14

介護する人が賢くならんとアカン

長尾先生(長尾クリニック院長)が報道特集に登場しておられました。

3月、直接お話しするチャンスに恵まれました。とても気さくな第一印象の、偉い先生なのですが、ちっともエライような素振りを見せることもありませんでした。
やっぱり、「こんなヘンなことやってる医者おらへんやろな」と言っておられますが、極めてまともで誠実な人柄です。 

「介護する人が賢くならんとアカン」 たしかに仰るとおりだと思います。










現場感覚のある、こういう患者思いの医師がいる一方で・・・
抗認知症薬(一般名:ドネペジル、商品名:アリセプト)が初登場したのが1999年のことなのですから、認知症治療が本格化(?)してから16年ということになります。薬には当然のことながら期待する作用がある反面、望まない副作用があります。

その副作用のひとつである「怒る」(易怒性)は、「副作用ではなく症状が改善したため」なのだそうです。そして、原因のひとつとして考えられることに、「薬の飲み過ぎが原因の場合もあるのだそうです。
なんだか国会答弁を聞いているような、歯切れの悪い腑に落ちない説明を聞いているうちに気分が悪くなって、こちらの方が怒ってしまいました! 
実際のところ、「飲ませ過ぎ」とならざるを得ない規定がこの薬には設定されているのです。

「薬のことは主治医に相談しましょう」と、当たり前のことを言っているのですが、相談する相手がちゃんと理解しているのかということも問題なのです。

相談できる医師を学会主導でちゃんと指導しないといけません。製薬会社主導ではダメです。どうしても製薬会社主導でないとダメならば、「○○製薬会社のご厚意により謹呈致します」として、この本を会員に配布するのもいいかもしれません。

【注記】ある認知症関連の学会では会員宛に、「製薬会社からのご厚意」として寄付された学会機関誌臨時増刊号が年に数回送られて来るのです。その臨時増刊号では、抗認知症薬の特集が組まれており、それなりに勉強になります。当然のことながら、用法用量の規定以下で投与した方が良いとか、副作用のことが大きく取り上げられることはないのです。

だから、介護する人が賢くならんとアカンのです。