2014/08/30

認知症介護通信14/08/30

よくぞ書いてくださった ー私も感じていたことー

長尾先生の「DR.和の町医者日記」、医原病、介原病のほうが多いのではないか?(2014年08月23日)に次のような記事があったので転記させていただく。
介護者が、認知症についてあまりにも無知家族もヘルパーも、認知症の知識ゼロで認知症と対峙している無知ほど怖いものはない、と毎日思おう。最大の悩みは、当人に「あなたは無知である」ことを伝えられないこと。そんな人に限って、絶対に本を読もうとしない。自分の考えに凝り固まって、なにか意地になっている。すなわち、無知介護がああ認知症を作っている側面がある

核心を突く事実であると思う。勿論、例外である方々もたくさん居られることだろうから、異論反論があっても然るべきであることは言うまでもない。それにしても、よくぞここまでご指摘下さった。
現場にいて感じることは、「認知症のことを知らなくても仕事はとりあえず勤まる」ということである。介護現場は「人手不足」と言われているが、本当は「人材不足」なのである。実はこのことが災いして、認知症に関する無知や無関心を助長しているのである。更にこれと連動するかの如く認知症医療の「進歩」を遅らせているのである。ではどちらが悪いのか? どちらも悪いのである。

今日もあるショートステイ利用者の家族(旦那と娘)が様子を見に面会に来ていた。今回は約1ヶ月間くらい宿泊しているし、前々から断続的にショートステイを利用している。実はこの利用者はピック病なのである。FTLD検査セットは0点、まだまだ許容範囲内ながらも「易怒」、職員の言うことを聞かない、人前で服を脱ぎ始める、その他にもピック病を支持する根拠はあるが省略する。
この人に初めて会った時から、私はピック病だろうと思っていた。ある日、サービス利用受入時に交付された資料を見ると、「アルツハイマー型認知症、アリセプト」と記されており、お決まりの誤診・不適切処方コースであることが分かった。
これでは現在の治療を止めて適切な治療に切り替えない限り家に帰る、つまり在宅生活の再開は無理だ。


状況は更に深刻で、私が「この人はピック病です」と言ったところで、まともに話しを聞いてくれないことにあり、「あなたは医者じゃない!」ということで、問題解決の糸口にさえたどり着けないことにある。これはまさに、「自分の考えに凝り固まって、なにか意地になっている」の状況である。

施設入所やショートステイの利用によって、一時的にせよいくらかは認知症の周辺症状が緩和されることもしばしばある。これを以て、環境調整や手厚い(?)介護のお陰だと思ってしまう。「ウチの介護力は優秀だ」と、勘違いしてしまう。しかし、これはただ単に不適切な認知症医療の後始末をしているだけのことであり、医原病と介原病の連携創出をやっているだけのことである。認知症とその治療について、ここまで気付ける人がひとりでも多く介護職に携わる人の中から出てきて欲しい。


長尾先生の文中に「絶対に本を読もうとしない」とある。厳密には、「絶対に買ってまで本を読もうとしない」である。左の「ピック病の症状と治療」は医学書ではあるが、医学書にしては安価な方とはいえ、6,000円(税抜き)もする。パートのおばちゃんたちが1日働いて稼ぐ金額より安いだろうが、簡単に手が出せる額ではない。仮に、施設で購入するように提案したとしても許可されることはないだろう。
ピック病は症状が多彩であるため、アルツハイマー型認知症と誤診されることがある。けれど、この本を読んでコツを掴めば、私のような素人でも鑑別できるのである。

医者ではない私のような者がここまでやる必要があるのか? 今もって疑問でもあるが、確信もある。介護職者も認知症鑑別能力と認知症は治療できるということを知った上で介護業務に当たらない限り、認知症患者とその家族を救えないということである。本当は家族だけでは済まない話しで、自分達自身もまた救えないのであることは言うまでもない。 


最近、医者は認知症を「治せる」という本が出版された。私はまだ読んでいないが、値段が手頃であり自分で買って読むのに丁度良いと思うので紹介したい。(廣済堂出版、\864)
   以下、転記引用
認知症は「治らない」「改善しない」という事が常識とされてきた。しかし、実は、医者は認知症を「治せる」のだ。医者である著者は30年に渡って、たくさんの認知症患者を診て、独自の治療法「コウノメソッド」を確立。そして、患者のかかりつけ医でも実践できるように無料公開している。そこに至った経緯や、今の認知症治療の問題点なども挙げていく。

関連記事リンクはこちら












祝! 20,000回アクセス突破

このブログで勝手にリンクさせていただいている、平山先生の「鹿児島認知症ブログ」が20,000回のアクセスを突破したのは去る8月24日のことである。九州の北(認知症介護通信)と南(鹿児島認知症ブログ)で申し合わせて「コラボ」している訳ではないし、ましてや介護ー医療連携している訳でもない(笑)。九州新幹線があると言っても遠すぎる(笑)。ただ単にインターネットというバーチャル世界で繋がっているだけである。
現実世界でコウノメソッドをベースとする介護-医療連携ができればこの上ない幸いであるが、それは地元の関係者の皆様に期待したい。鹿児島在住の認知症患者がひとりでも多く、質の高い治療に結びつけば嬉しい。



サプリメントの活用 ーまるごと1時間の特番があればなぁー

フェルガードのことがYouTubeで語られていたので紹介したい。開始後5分頃から、河野先生が登場される。


Have a nice day!