2014/06/28

認知症介護通信 14/06/28増刊号

他にもいる先駆者達

当たり前のことだが、如何なる分野にもその先駆的な功績を残したパイオニアはいるものだ。
今でこそ普通に使っているノートパソコンにせよスマホにせよ、この人の功績がなければ、私達はまだ手にすることができなかったかもしれない。 
何しろ、光の3原色のうち青色がおよそ四半世紀前には存在しなかったのだから。 青色発光ダイオード(LED)が市場に登場した時、その神々しいブルーに感動したことを覚えている。
(但し、現在は液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)というまったく動作原理の異なるデバイスが主力を占めている。)

窒化ガリウムは、青色LED実現の有力候補として、世界中の研究者が取り組んで来ましたが、高品質の単結晶の作製が極めて困難であるため、多くの研究者が中止したり、他の材料の研究に転向して行きました。 私たちが81年に、当時としては注目すべき成果を国際学会で発表した時も全く反応がなく、「我一人荒野を行く」心境でした。 そのころ、出席者の誰一人として、窒化ガリウムに関心を持つ人がいなくなっていたのでしょう。 しかし、私は、たとえ一人になっても、この研究をやめようとは思いませんでした。 逆に、もう一度、この研究の原点である“結晶成長の基礎”に立ち返ることを決心しました。 
これは、窒化ガリウム青色LEDの研究史の上で、大きな岐路だったと思っています。 そして、試行錯誤を繰り返しながら、共同研究者の多大の協力を得て、1985年に高品質単結晶の作製に成功し、それを用いて、1989年にpn接合青色LEDを実現しました。


赤﨑勇(あかさき・いさむ)
鹿児島県出身。 京都大学理学部卒。 工学博士(名古屋大学)。神戸工業(現・富士通)、名古屋大学助教授を経て松下電器産業東京研究所基礎第四研究室長などを歴任。 1981年名古屋大学工学部教授、92年名城大学理工学部教授。
青色発光ダイオードの基礎技術を開発し、1989年に世界初の発光に成功。 C&C賞、東レ科学技術賞、朝日賞、藤原賞、ジョン・バーディン賞、京都賞などを受賞。 2004年文化功労者。81歳。



物理学と医学とは同じ理系ながら、こうも違うものかと常々思うのである。 
私にしてみれば、「青色発光ダイオード(LED) = コウノメソッド」なのである。
これだけ書けば、コウノメソッド実践医の先生方や、コウノメソッドをご存知の方々にはもうこれ以上の説明は不要である。